給食を楽しみにしている子どもたちはたくさんいます。私もとっても楽しみでした。12時を過ぎると、給食室からいいにおいが漂ってきて、早めに授業を切り上げる、なんてこともありました。
メニューの中で、「わけぎの酢みそ和え」などのような残量の多いものがありますが、どうしてこれがメニューから消えないのか栄養士の先生にお尋ねしたことがありました。そして、その返事に感動したんです。
「子どもの頃に一度でも口にしたものは、身体が覚えるんです。だから、大人になって食べられるようになるんですよ」
スゴいと思いませんか。未来への、自分への投資です。豊かな食文化をつなぐには、「今」という視点と「未来」という視点がある。それが、その人の人生の「食」に幅を持たせる。なんという豊かさ、なんという奥深さ。教育の原点を教えていただきました。
もしかしたら、それからかもしれません。私が子どもたちに、「今」伝わる言葉と「5年先、10年先」に届く言葉を使うようになったのは。。。